
こんにちは!
三重県の桑名で臨床美術を取り入れた造形・絵画教室を運営している河村です。
今回は、愛知県岡崎市立矢作中学校での臨床美術の授業の様子をご紹介します。

F組での授業参観——満開の桜を描く
矢作中学校には「F組」というクラスがあります。ここは、自分のクラスに入りにくい生徒たちが集う、フリースクールのような場所です。
2025年1月11日、F組で授業参観が行われ、みんなで「満開の桜」を描く臨床美術の時間を持ちました。
学年の違う生徒同士でも、アートを通じて自然と交流が生まれます。
「ねー!何年生?お誕生日いつ?」といった何気ない会話が飛び交い、いつの間にかお互いのことを知り合うきっかけに。
美術の先生も積極的に関わってくださり、教室はあたたかな雰囲気に包まれました。
「アートに間違いはない」——表現の楽しさを実感
中には「私、描けないから…」と筆を止める生徒さんも。
でも、「桜の根、幹、枝はちゃんとできているね。桜そっくりに描く必要はないよ。
アートに間違いはないから、自分が好きな桜を描こう!」と伝えると、少しずつ筆が動き始めました。
また、言葉にしづらい想いを、独創的な色や形で表現する生徒さんもいました。
アートは、言葉を超えた自己表現の手段にもなります。

アートがつくる「安心できる場所」
授業が終わるころ、「ねー!この絵、校長室に持って行こうよ!」という声が。F組の作品は校長室に飾られ、F組と同じく、生徒たちにとって「自分を受け入れてくれる場所」になっていました。

臨床美術をもっと身近に
アートには、感性や集中力を育むだけでなく、表現する喜びや達成感を味わい、自分らしさを再認識する力があります。また、鑑賞会を通して他者の作品に触れることで、お互いの理解が深まります。
地域の絵画教室や放課後デイ、介護の現場でも、臨床美術の力を活かしていきたいと考えています。
自分が安心できる場、自己表現の場、心を整える場として、アートを取り入れてみませんか?
🌸 臨床美術に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!
日本臨床美術協会認定 臨床美術活動施設
ろこアト造形・絵画教室
050-7115-4666
三重県桑名市筒尾5丁目9-9
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